「エステサロンなんて詐欺だ!」
と思っていた24年前の私が・・・
24年後、自分のサロンを持つことになるとは想像だにしていませんでした。
というのも・・・
20歳ピチピチだった私は繁華街で友達を待っていると、向こうから若い女性が話しかけてきました。
「かわいいね!」
「おめめクリクリで羨ましい♪」
「美人さんだよね!」
そんな耳心地のいい言葉をたくさんかけてくれる素敵な女性に不信感をいだくことはありませんでした。
あまり自分の外見に自信のなかった私にとってはそういった言葉を好都合!
友達を待っている間、彼女と美容ネタで大盛り上がり。
もう心の中では「友達」という感覚だったと思います。

ですが・・・
世間はそんな優しい場所ではありません。
友達から「ちょっとかなり遅れそう」というメッセージをもらったのが運の尽きだったのか、彼女に言われるがままついっていってしまいました。
そうです。
ご想像の通り・・・
彼女はエステサロンのキャッチ(営業)さんだったのです!
言われるがまま鍵付きの個室に連れていかれ
ただただ繰り広げられる営業トーク
耳に入るはずもありません
肝っ玉小さい私は勇気を振り絞って
「結構です!帰ります!!」
と抑える手をはねのけて帰ろうとしたのですが・・・
外から鍵閉まってるし~
めっちゃくちゃ怖いオジサン登場してくるし~
半泣き状態でうつむくしかない私。
強面のオジサンが声を荒げて
「帰りたいならこれにサインせんか!」
何も悪いことしていないのにとにかく罵声を浴びさせられ怒鳴られる。
頭の中がは大パニック~。。。
世間知らずな私は、なんのサインかもわからずにとにかくサインをして解放。
数日後に送られてきたのは約100万円のローン契約書。
「あ、そうだ!クーリングオフだ!!」
電話すると「お客様の契約されたプランは特殊なプランなのでクーリングオフの対象外です」
チーーーーーーーーン( ノД`)
大学生でバイトしかしていない私が100万円を支払えとな?!
解約をしたくて法学部に通っている友達に相談して満を持して2か月後に一緒にそのサロンに行ってもらったのですが・・・
なんにもありません。
もぬけの殻です!
青天の霹靂というのはこういうことを言うのかもしれません!
それからは必死にバイトをしてその100万円を1年で返しました。
銀行員として社会人になっても私は通退勤の際にキャッチしている人たちを見ると心が痛くなりそのうちそれに怒りを覚えました。
「女性のキレイになりたいという気持ちを利用して効果が出るかどうかわからないものに高い契約をさせるなんて!」
そこからここまでどうやってエステティシャンになったのかは長くなるのでまた後日書きたいと思いますが、私の原動力は「青天の霹靂」と「100万円の借金」と「正義感」です(笑)
そんな私がどんな環境でもキレイを育てられるサロンを作りたいという思いから「繭」という意味の『 Salon Le Cocon 』(ココン)を作りました。
今までは他の方と共同経営などをして受け皿の母体が大きくなってしまい、そういった個人の思いを叶えるのが難しくなってきておりましたが、派手ではなくとも堅実でありたいと思えるサロン作りをしていけたらと思っています❁
